全く違う薬を処方されそうになった患者





こんばんは。

10代「こいしたい あいしたい」
30代「こしいたい あしいたい」

むむです。




今日は久しぶりに疑義照会ネタを紹介します。




こないだ、こんな処方せんがきました。



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ツムラ苓姜朮甘湯エキス顆粒 75g
1日3回 毎食後     7日分

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他にも定期の薬は出てたけど省略してます。
今回、定期の薬にこの漢方が追加になってました。

この時点で薬剤師としてはツッコミ所は2点。


1つは、漢方薬が食前や食間じゃなくて食後投与になっている点。
まあそこは敢えてやっている可能性もあるのでぶっちゃけどうでもいいんですが、

もう1つは、1日量が75gという点(笑)
通常は7.5gなので、10倍量を飲ませることになります。

漢方薬は用量が有って無いようなものとはいえ、さすがに10倍量はヤバいです。
カンゾウも入ってるし、副作用が危険です。
それに、薬だけでおなかいっぱいになってしまいます。(そこ?)



どうせ医院の事務員が小数点を打ち忘れたんだろう、
ということで電話で確認して、7.5gに変更してもらって解決しました。




が。




いざ患者に薬を渡す段になってよくよく話を聞いてみると、

があって薬を出してもらった、と言うんですね。



苓姜朮甘湯の効能効果は、腰痛とか腰の冷え。

しかし腰の症状は全くないとのこと(笑)

生薬構成を見るかぎり、まあ腰に限らず他の事にも効きそうだけど、
咳の症状でコレを選択するのはまずあり得ないです。
漢方しばりでも咳なら他に選択肢はいくらでもありますし。



というわけで、そもそも、医院が薬自体を間違えた可能性が大です(笑)



苓姜朮甘湯と間違えそうなモノって何やろ、と考えた時に
まず浮かぶのが、一文字違いの「苓桂朮甘湯」ですが、
コチラの効能は、めまいとか耳鳴りとか頭痛とか、
漢方用語でいう「水毒」っぽい症状に使うので、コレも違う。



他になんか似たようなのあったかなーと思ってツムラの小冊子を検索してたら見つけました。



苓甘姜味辛夏仁湯



まあ似てるっちゃー似てるけど、パット見の文字数だいぶ違うやん。


コチラは小青竜湯をちょっとアレンジしたような処方で、
セキ、タン、体力のない冷え性系の人に使う感じです。うん、しっくり。



もっかい医院に電話して、処方を変えてもらいました。

これもどうせ、医院の事務員がパソコンの入力を間違えたんでしょう。





あわや全然違う薬を飲まされそうになった(しかも10倍 笑)というお話ですが、

一般の人に知っておいてほしいのは、




こんなことは割と日常茶飯事です。






薬を渡す時に、医者が事務員に指示して、
事務員がぱぱっと薬を出すような、
いわゆる「院内処方」のような小さな医院では、
こういうミスがスルーされやすいので非常に怖いです。

薬局不要論とかも色々言われてますが、
薬剤師のダブルチェックで防げている事故が相当数あるということは
知っておいてほしいですね。

患者の目に見えるモノじゃないので評価されにくいですけど(笑)





あと、コレは薬局での患者との会話(確認)があったからこそ気付けたことです。

患者によっては、

「なんでいちいち薬局で症状話さなあかんねん、薬だけくれたらええねん」

という考えの方もいますが、

そうなると今回のケースでは、間違った薬のまま渡していた可能性が高いですよね。

患者の自己責任と言ってしまえばそれまでですけどね(笑)






というわけで、真面目な内容になってしまいましたが、、(笑)

今回は薬局の疑義照会グッジョブな例を紹介しました。

次回は薬局のアホな疑義照会例を紹介します(ぇ




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