ソセゴン錠の添付文書が面白い




こんばんは。

今夜、吾輩は「ネコ」である

むむです。




一般の人はあまり触ることがないと思いますが、
医療用の薬の箱には、医療従事者向けの薬の説明書(添付文書)が入っています。

たまにそこに面白い表記があったりするのでひとつ紹介します。



●ソセゴン錠 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1149034F1026_2_01/

がんの痛みとかに使われる痛み止めです。
麻薬扱いではないですが、そっち系の痛み止めです。


そこの「警告」欄にはなんと、こんなことが書いてあります。




『本剤を注射しないこと』




いやいやいや錠剤やし。


ソセゴンの注射液も発売されてますし、注射したかったらそっち使いますやん。
なんで錠剤やのにわざわざ「注射しないこと」って書いてあるのか。


一見すると、
そんなことをわざわざ「警告」に載せるか??
って感じですけど、

これはおそらく、ソセゴンが「麻薬」の規制を受けていないからだと思います。
法的に麻薬の規制を受けないけどいわゆる麻薬的な作用はありますので、
比較的乱用しやすい環境にあって、
依存症の人がこれを溶かして注射する、ということが過去にあったのでしょう。



そしてさらに、この錠剤、添加物としてナロキソンが入ってるんですよ。

ナロキソンというのは、麻薬が効きすぎて呼吸困難になったり副作用でヤバい人に注射して、
麻薬の効果を抑えて回復させる薬です。

麻薬のような作用をする痛み止めなのに、麻薬の効果を打ち消す薬が添加されている、
一見奇妙な感じですね。



ただ、ナロキソンはそのまま錠剤として口から飲んでも、
ほとんど肝臓で代謝されて血中に行くことなく、ナロキソンとしての効果は発揮しません。
なので、ソセゴン錠を口から飲むと、痛み止めの成分が打ち消されることは無く、
普通に痛み止めだけの効果を発揮してくれます。

しかし、薬物乱用目的でソセゴン錠を水に溶かして注射しようとすると、
痛み止めの成分とナロキソンが両方そのまま血液中に入るので、
効果が打ち消されて、目的の作用が現れない仕組みになっていると考えられます。



なので、
『本剤を注射しないこと』とわざわざあるのは、
乱用されていたことがあったから、ナロキソンを添加して乱用できなくしたため、
注射しても効き目がない=本当に必要な時に注射で使っても効果が出ないから気をつけてね

ということなんでしょうね。

これは上手く考えた設計になってますね。



添付文書も、中には本当にアホみたいな記載もいっぱいありますが(笑)


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ジャンル : ヘルス・ダイエット

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